皆様ご無沙汰しております。
報告が遅れましたが、7月より欠場期間に入っておりました。
少数の関係者の方々にはお知らせしておりますが、この度、年内に膝の手術をすることに致しました。
具体的には膝の前十字靭帯断裂、半月板損傷になります。
日常生活への影響は多少ですが、試合においては自分の中で限界を感じてきている状況になります。
デビューしてから、3年程でしょうか、一度膝を痛めてから思えば完全からは遠い状態でリングに上がってきました。
そう言うと、耐えの連続で、非常に格好よく聞こえますが、実際は違います。
僕の感覚にその当時、耐えの感情はありませんでした。
サポーターや、テーピングはあったにしろ毎試合、非常に刺激的で、ただただ、楽しく、早く次の試合がしたいと言う、ポジティブな日々でした。
ただ、自分の内面とは関係なく、ダメージの蓄積は否定出来ないモノになっていたようです。
何度か、怪我はあったが、大きいモノで2021年の2月にまた長年古傷の膝を痛めてしまいました。
レスラーあるあるだとは思いますが、病院に診察に行くと言う選択肢がそもそもない当方。
更には、僕自身の中で外せないと思う試合がすぐにある。と言うことで、次の試合、リングに立つにはどうするか、しか頭になかった。
結果、次なる試合にはリングにあがり、生涯あれほど、ヒヤヒヤしながら試合を進めたことはないであろう1日を終えた。
やはり、一般的な考えとは違い、怪我を負っても、次の試合はどう出場するかと言う方に頭が機能する身分。
それこそが自分の首を締めることになりました。
ここ数年になると、デビュー当時の、楽しいだけの日々とは異なりました。
試合においては常に自分の古傷の状態を気にしながら、自分の技をも制限して。理想とは遠い自分。
そんな中でも数は少ないですが、僕にも、チャンスが巡ってきたり。
ただ、ソレがモノに出来ない。
ホンモノ達とリングで対峙する機会も。
そこで強く感じたのが
「俺が100%万全の状態でもこの人らに敵うか分からないのに、今の状態ではライフを削っているだけだ」
だった。
自分がソノ状態になることとは思わなかったが
まさに脱け殻状態
心からプロレスを楽しむことが出来ない
なんとか今日の試合をこなす
でもまた次の試合が来る
恐怖とは違うがそれに似た感情。
よく精神は身体に影響をもたらすと聞くが
その反対も存在するんだと気付いた。
精神=身体であれば勿論、身体=精神でもある。
僕の場合は完全に後述だろう。
怪我によって、自分が持つ本来の力を疑ってしまっている。
もしかしたら俺はこんなもんじゃないのか?通用する何かを俺は持っているのか?
そんな思考に陥っている。
ただ、冷静さは持っている。
では、まず古傷を本気で治してみようじゃないか。
そこから自ずと次の答えが知れるはず。
そう言えばつい先日、8月24日のデビュー日より、10年目に入った。
2013年の8月24日にレスラーになった男の子を俺は裏切りたくない。
明るい光景を見せたいのだ。
この記事を書くのも非常に時間がかかった。
まず頭がまとまらないし、何を優先して書けばよいのか。
だから、この先、足らなかった表現は追々また書き起こしたいと思う。